胃もたれ
何が胃もたれって、人それぞれ違う感じがします。どんなタイプ?
胃もたれが・・・という患者さんのお話を聞いていると、ひとそれぞれ胃もたれがどんな症状なのか違う気がします。
患者さんの感じる胃もたれとこちらの想像する胃もたれが完全に一致することは難しいのですが、できるだけズレを少なくすることを心がけて問診しています。
下記の二つのタイプ、どちらもあるという方もいます
いつまでも重たい感じのタイプ
食後に胃が重たい、すぐにおなかがいっぱいになってしまう、いつまでも残っているこんな症状の方は食後愁訴タイプで胃の動きを改善する薬が効果を示すことが多いです。
胸やけがする、むかむかがつらい、チリチリする
こんな症状の方は胃酸過多タイプで胃酸を抑える薬で改善することが多いです。
胃の動きの不調も胃酸過多もどちらも胃の症状に密接に関連しているので、両方の薬を使って改善するという方もいます
内視鏡検査(胃カメラ)はした方が良いの?
症状の原因が、がんなどの重篤な病気であることもありますので、最後に検査を受けてから時間がたっている方にはお勧めしています。
胃潰瘍があっても投薬で完全に治癒することが多いので、投薬で症状が改善したとしても内視鏡検査は受けておいた方が安心です。
症状の原因が分からない事も多いのですが、将来の胃がんリスクであるピロリ菌感染の有無が分かるなどメリットは多いです。
内視鏡検査を受けると、自分だけでなく身近な人の胃がんを予防できるかもしれません
ちなみにピロリ菌は幼少期に親から感染することもあるので、内視鏡検査をうけてピロリ菌感染を発見することは、ご自身だけでなく、親や兄弟、お子さんなど身近な人の胃がん予防に役立つかもしれません。
『ずっとやらなきゃと思ってたけど、そのままにしてたから・・・』
『ずっとやらなきゃと思ってたけど、そのままにしてたから、これを機会に検査します』という方は結構いらっしゃいます。
症状があった時でないと病院に来ることもないので、せっかく病院に来た時には話くらいは聞いてみようかなと思っていただければと思います。