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貧血

貧血を放置して心不全になることも

貧血が判明する機会としては、『動悸や息切れなどの症状で受診』 『健診で貧血を指摘された』などがあります。
貧血で起こる症状としては、動悸、息切れ、ふらつきなどがあります。
高度の貧血が原因で心不全を来す方もいるので、貧血検査の数値(ヘモグロビン)の適度な管理が大切です。

貧血の症状(息切れや動悸)はないけど・・・受診をお勧めします

健診で貧血を指摘されたけど、何も症状がないという方は多いです。
貧血の程度が軽かったり、慢性の経過で貧血となっている場合、症状が出にくいことがあります。
注意しなけばならないのは、症状がないから受診しなくて良いというわけではありません。
貧血の程度が軽くても、貧血になってしまった原因が重篤な病気(がんや白血病などの血液病)であることがあるからです。
症状が出る前の重篤な病気を貧血検査がお知らせしてくれているかもしれないので、受診をお勧めしています。

何を進めていけばよいのか。貧血のタイプを見極めたい

貧血になってしまった原因には、がんや白血病などの血液病の他にも様々な原因があるので、どのようなタイプの貧血なのかを血液検査等で見極めて、さらなる追加検査の必要性を検討します。

専門施設への紹介が必要な状況にないか

著しい貧血のために心臓や全身への負担が高度になっていて全身管理が必要な状況でないか、急を要する血液疾患でないか、特殊な検査を要する状況でないかなどを確認して、専門施設への紹介の必要性を検討します。

胃、腸や婦人科領域、泌尿器科領域に重篤な疾患は潜んでいないか

胃や大腸など消化管、婦人科、泌尿器科の腫瘍(がんなど)が隠れていて、鉄が徐々に失われて貧血になっていないかの検査はお勧めしています。
腫瘍以外にも消化管で言えば胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ひどい逆流性食道炎やピロリ菌感染などが貧血の原因という事もあります。
当院では消化管の内視鏡検査が可能ですので、貧血を指摘された方はご相談ください。

慢性の炎症はどこかに潜んでいないか

体のどこかに慢性の炎症が潜んでいるせいで鉄の利用障害が起きて貧血になってしまう方がいます。
慢性の炎症の場所を探すヒントになるので、最近この辺が調子悪くて・・・という症状があればお知らせください。

貧血の原因の原因を検索しなければならないことも

貧血の原因に肝機能障害や腎機能障害であることもあります。
この場合は、肝機能障害や腎機能障害の原因検索やその程度の確認が必要になります。

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